自分でつくる家系図講座

今日から、20代女性のYさんが、ご自身の家系図をつくり始めました。
事前に、今住んでいる市町村から直系の戸籍を集め、分かる範囲で直系の家系図をメモに記載していました。
戸籍を見ながらというよりも読みながら、自分、父母、兄弟、兄弟の夫妻、甥姪、祖父母、父母の兄弟姉妹・・・と名前、誕生日・逝去日(わかる方のみ)を家系図ソフトに入力していきます。
私は、隣に座り、戸籍の読み方・家系図ソフトの使い方・入力の仕方・コツをその都度お伝えします。

自分でつくる家系図講座の様子です。A1・A2サイズの家系図が印刷できるプリンターも用意しています。


自分の先祖・親族の名前を入力するたび、その方を思い出す・・・。
Aさんの様子を見ていると、そんなちょっとした間を感じました。
・○□さんは、先祖の○さんと、□さん名前を合わせてつけたと聞きました。
・私が聞いていたのと、ちょっと違っていました。など

ふと、言葉にでる。そして、私に、詳しく話してくださる。
この、「ふと、言葉にでる。」って、その方にとって、大事な・大切な思い出、そのことを教えていただいたその方、その時の状況などが心のどこかに残っていたのかもしれませんね。
今まで、70代の男性、30代の男性、40代の女性二人の4名が、戸籍を集めて、自分で家系図をつくっていますが、隣に座っていると、必ず「ふと、言葉にでる。」時があります。その時は、私は「そうですか。」とゆっくりと聞くことにしています。
今日は、戸籍を見ながら、時に、思い出をお話しながら、約40名のお名前などを入力し、A2の用紙に印刷して持ち帰りました。誕生日を見ると今日は、江戸末期の「元治」生まれの方がいらっしゃいました。
Aさんは、父母、祖父母の先まで、戸籍でわかる方を全て入力したいとのことですので、120~140人ぐらいになるかなと思います。
母方については、別市町村へ戸籍の郵便申請を行います。
入力・レイアウト・印刷で合計6~8時間、郵便申請を含めた戸籍の収集からすると1か月半~3ヶ月完成までかかると思いますじ。この時間って、人生にとって、すごく大事な時間だと思っています。

「自分の存在を確認する。」ことが今の時代とても大事。
と先日お会いした東北大学の佐藤弘夫教授がおっしゃっていました。

家系図は、「自分の存在を確認する。」一つのきっかけになると思っています。

この記事を書いた人

店主 横山秀人